1: 以下、あに〇23区がお送りします 投稿日:2014/10/10(金) 06:11:35.79 ID:hxvPfU1p
にこ「……んー……もう朝か……ってこんな時間!? 何で目覚まし鳴らないのよ!」

にこ「早く着替えて学校に行かないと!」

――
―――

にこ「はぁ……はぁ……何とか間に合った……」

希「おはよう、にこっち……何でそんなに疲れてるん?」

にこ「携帯がサイレントモードに入っててアラームが鳴らなかったのよ……」

希「ああ、それで慌てて来たと……髪もツインテにしてないし」

にこ「うん」

希「それからにこっち、急いで来たせいかリボン曲がってるよ?」

にこ「え、嘘? 今日全然鏡見ないで来たから……」

希「ちょっとじっとしてて……はい、おっけー!」

にこ「ありがと」

2: 以下、あに〇23区がお送りします 投稿日:2014/10/10(金) 06:12:03.91 ID:hxvPfU1p
にこ「……」

希「どうしたん?」

にこ「いや、なんかちょっと違和感が……」

ポトッ

希「にこっち、ペンが落ちたよ?」

にこ「え? あ、ほんとだ……あれ? 取れない……」スカッ スカッ

希「何してるん? よいしょっと……はい」

にこ「……」

希「もう、何ぼーっとしてるん? ペンここ置いとくよ?」

にこ「私、ちょっと具合悪いから保健室行ってくる……」

希「えっ? まあペンも拾えないくらい寝ぼけてるし」

にこ「じゃあ行ってくるね」

希「あ、ちょっと! ほんとに行くん!?」

3: 以下、あに〇23区がお送りします 投稿日:2014/10/10(金) 06:12:24.43 ID:hxvPfU1p
――
―――

ガラガラガラ......

にこ「! 花陽、何で保健室に?」

花陽「うっ……うぅっ……」

にこ「ど、どうして泣いてるのよ!」

花陽「に、にこちゃん……あのっ……ぐすっ……あのねっ……変なこと言っても笑わない?」

にこ「何よ変なことって……?」

花陽「見えないの……」

にこ「!!」

にこ「な、何が……?」

花陽「花陽が……花陽が見えないの……自分の姿が……手も足も顔も……」

にこ「そう……あんたもなのね……」

4: 以下、あに〇23区がお送りします 投稿日:2014/10/10(金) 06:12:45.68 ID:hxvPfU1p
花陽「えっ……!?」

にこ「私も……見えないわ、私が……鏡で見ても何も映らないの」

花陽「ほ、本当に!?」

にこ「ええ……おそらく私以外の人には私は見えてるんだろうけど」

花陽「うん、ちゃんと見えてるよ」

にこ「私にも花陽が見えているわ」

花陽「そ、そうだよね……じゃないと私がここにいるって分からないはずだもん……ねえ、にこちゃん……私たち、どうなっちゃうの!?」

にこ「分からないわ……原因も……そもそもまだ理解できてない……」

花陽「で、でも……このまま花陽たち……本当にこの世から消えちゃうのかな……」

にこ「怖いこと言わないでよ!」

花陽「だってぇ……この前見た怖い映画みたいに皆から忘れられていなくなっちゃうのかなって……」

5: 以下、あに〇23区がお送りします 投稿日:2014/10/10(金) 06:13:10.63 ID:hxvPfU1p
にこ「花陽、手を出しなさい!」

花陽「えっ? こ、こう?」

にこ「……っ、よし、捕まえた……」

花陽「何をするの?」

にこ「聞いて、あなたは確かに私に見えてるし、ここにいるわ……だからそんな暗いこと考えないで……絶対に何とかなるから」

花陽「にこちゃん……うん! そうだよね……! にこちゃんも、確かにここにいるもん……ここにいて……」

にこ「どうしたの?」

花陽「分かったよ! これが花陽なんだ!」ギュッ

にこ「何よいきなり抱き着いて……」

花陽「この腕が花陽の腕、この目が花陽の目なんだ!」

にこ「……何を言ってるの?」

花陽「本当はにこちゃんが私で、私がにこちゃんなの」

6: 以下、あに〇23区がお送りします 投稿日:2014/10/10(金) 06:13:35.95 ID:hxvPfU1p
にこ「どういうこと?」

花陽「見えてるのが自分! 見えてるのが自分!」

にこ「そ、そっか! 私が花陽! あなたがにこ!」

花陽「うん! 花陽!」

にこ「にこちゃん……!!」

花陽「よし! 教室に戻るわよ!」

にこ「待ってよにこちゃん、この状態で戻るの?」

花陽「だって、私たちがくっついてないとあなたは花陽じゃなくなるのよ?」

7: 以下、あに〇23区がお送りします 投稿日:2014/10/10(金) 06:14:01.66 ID:hxvPfU1p
にこ「そっかぁ……! あれ、でも……それじゃあにこちゃんはどこにいるの? 見えないよ?」

花陽「私も花陽が見えないわ!? いったいどこにいるの?」

にこ「待って、落ち着いて! ここにいるよ! 声のするところに!」

花陽「見えない、花陽が見えない……ぽっかり空いた空間だけ……抱きしめているのは何もない……」

にこ「ここなの! ずっとここにいるの!」ギュゥッ

ガラガラガラ......

穂乃果「あー、やっぱり昨日パン食べ過ぎたせいでお腹痛い……って、あれ? 一人で何やってるの? 面白そう!」

END

8: 以下、あに〇23区がお送りします 投稿日:2014/10/10(金) 06:21:43.59 ID:eITM6Ae4
海外SFっぽい

10: 以下、あに〇23区がお送りします 投稿日:2014/10/10(金) 06:52:13.50 ID:cEVOFNj9
穂乃果の目にはどちらかが映ってないかそもそも最初からどちらか一人だったかってことなのか?

11: 以下、あに〇23区がお送りします 投稿日:2014/10/10(金) 07:57:08.10 ID:vXANVuEr
にこちゃんの背中に花陽が引っついて手を前に出す

にこちゃんには、まるで自分のもののように花陽の手が見える。より引っつけば花陽にも手が見える

あやふやな存在の2人は"重なってしまう"

穂乃果には1人に見える

って解釈した

9: 以下、あに〇23区がお送りします 投稿日:2014/10/10(金) 06:47:52.15 ID:scjxwvwb
理解が追い付かないまま終わってた